スズキは3月13日、ばね部品などを手掛ける中央発條の藤岡工場(愛知県豊田市)で発生した爆発事故の影響で、湖西工場(静岡県湖西市)第2工場の一部と、相良工場(同県牧之原市)を19日まで停止すると発表した。20日以降の稼働再開については19日に判断する。
湖西工場は10日から稼働を止めている。相良工場は14日午後から停止する。
湖西工場では軽自動車と小型車を生産しており、今回の爆発事故関連では「アルト」や「アルトラパン」、「ワゴンR」が影響を受けている。
相良工場では小型車の「スイフト」と「ソリオ」、「クロスビー」を生産している。
中央発條では6日午前8時頃、藤岡工場の第3工場内の冷間コイルラインの集塵機で爆発事故が発生した。従業員1人が死亡し、2人が負傷。建屋も屋根など一部が損傷した。
その後、設備点検と動作確認が完了し安全な状態が確認されたため、11日午後3時から被災したライン以外のすべてのラインで生産を再開した。合わせて藤岡工場内で可能な代替生産に対応しており、部品供給が滞って稼働を停止している納入先に対応するとしている。