トヨタ自動車は3月11日、ばね部品などを手掛ける中央発條の藤岡工場で発生した爆発事故に関連し、高岡工場の2ライン中1ライン(生産車種:ハリアー、RAV4)、豊田自動織機の長草工場(同RAV4)の全2ライン、ダイハツ工業の京都工場(同プロボックス)1ラインについて、12日1直も稼働停止を継続すると明らかにした。

12日2直以降については、ダイハツ京都工場が15日1直まで稼働を停止する。15日2直は元々稼働予定がない。高岡工場と豊田自動織機長草工場は12日昼頃に判断するとしている。

トヨタは台数影響について「今後、挽回生産も検討していくため、現段階では見通せていない」と引き続きコメントした。

中央発條では、6日午前8時頃、藤岡工場(愛知県豊田市)の第3工場内の冷間コイルラインの集塵機で爆発事故が発生した。従業員1人が死亡し、2人が負傷。建屋も屋根など一部が損傷した。国内全工場の集塵機を点検・清掃するなど、安全性の確認や事故原因の究明、再発防止策などを進めているが、今後の生産復旧や供給体制については未定となっている。