日本RV協会(JRVA、荒木賢治会長)が主催する「ジャパンキャンピングカーショー2025」が31日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。出展社数は183社(前回171社)、出展台数は423台(同392台)でともに過去最多を更新した。アウトドア人気の高まりを背景に、JRVAの加盟企業の2023年の販売総額が初めて1千億円を超えるなど、市場は拡大傾向にある。さらに、ここ数年、自然災害が多発していることから、避難用としても注目を集めている。今回もこうしたメリットを訴える展示が目立っている。会期は3日まで。
用途や好みによって、仕様を変えられるのがキャンピングカーの魅力の一つ。それをもっと容易にできるサービス「スタイルID」をホワイトハウス(木村文夫社長、名古屋市名東区)が初公開した。ウェブ上で内外装の部品や、それらの色を自由にカスタムできる。価格も表示する。車両はホンダのミニバン「フリード」に対応しており、今月中旬にもサービスを始める予定だ。
機能性が重視されるケースが多いキャンピングカーの中で目を引くのは、トイファクトリー(藤井昭文代表、岐阜県可児市)の限定車。内装にディズニー作品のイメージを反映しており、「家族層を中心に内装のデザインにこだわることが多い」(担当者)というトレンドに対応した。
日産自動車も商用車をベースとした車中泊仕様車「マイルーム」など6台を展示。間接照明や木目調の意匠で快適な空間を実現したことをアピールしていた。ナッツ(荒木賢治社長、福岡県遠賀町)もトラックベースの「クレア」の最新モデルで車載する家庭用エアコンの設置位置を調節して空調効率を高めるなど、キャンピングカー本来の居住性の高さを訴求するところも多かった。
災害時の避難用として検討するユーザーのために、減災につながる機能を重視した車両を集めた「防災エリア」も設けられていた。