ブリヂストンは24日、トラック・バス用ラジアルタイヤを製造する米テネシー州のラバーン工場を7月末に閉鎖すると発表した。中期経営計画で掲げる、プレミアムタイヤ事業へのシフトに向けた北米事業再構築の一環となる。

 1972年に操業を開始した同工場の生産能力は年間107万本。7月31日の閉鎖後は、米国内の他工場に生産を振り向ける。工場閉鎖により影響を受ける従業員は約700人としている。

 同社広報は「従来示していた事業再構築方針に沿うものであり、トランプ新政権誕生との直接的な関係はない」としている。同社は今後もアイオワ州デモインの農機用タイヤ工場の生産能力削減など、米国の事業拠点再編を進めるほか、南米地域でも事業の再構築を進めるとしている。