ジャパンディスプレイ(JDI)は13日、2025年3月期の業績予想について下方修正し、最終赤字は393億円と、前回予想(最終赤字266億円)より赤字幅が127億円拡大する見通しとした。車載やスマートウォッチ向けなどが不調のため。事業改革のため、来年3月に生産終了を予定する鳥取工場(鳥取市)や茂原工場(千葉県茂原市)、工場跡地(同県佐倉市)の一部などについて、データセンター向けに売却することも検討する。

 25年3月期の売上高は1800億円と、前回予想に比べ418億円引き下げた。営業赤字は317億円で、同135億円拡大する見通し。車載向けでは、足元で新製品の販売が増加した一方で、車載全体の需要減や、低採算品の販売終了も減収要因となった。通期でも需要減などの影響を見込む。

 事業改革では、AI(人工知能)データセンターに適した用地について、転用先候補となる複数のパートナーと協議しているという。また、先端半導体で注目されているガラス基板については事業展開を検討する。