加藤製作所は、世界で初めてディーゼルエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッド式ラフテレーン(自走式)クレーン「ハイブリッドラフターSR―250HV」を開発し、受注を開始したと発表した。外部電源油圧ユニットを標準装備し、再生可能エネルギー由来の電力をクレーン作業時に使用できるようにするなど、二酸化炭素(CO2)の排出削減に取り組んだ。発売は2025年2月の予定で、販売目標は5年間で100台とする。
同社は、国内市場では充電切れの心配がなく、CO2の排出量削減と価格のバランスに優れるハイブリッド式のニーズが見込めると判断し、販売に踏み切った。
ハイブリッド機構はディーゼルエンジンにモーター補助を組み合わせたもの。減速時の回生エネルギーを充電し、発進補助や作業現場での低速モーター走行に利用する。同クラスのエンジン機と比べ、走行中のCO2排出量を最大40%削減できるとする。クレーン作業中に再エネ電力を使用すれば、CO2排出がほぼゼロになるという。
仕様は最大吊り上げ重量が25㌧、ブーム長が最長30.5㍍。標準価格は7380万円(消費税別)。