ティアフォー(加藤真平社長、名古屋市中村区)と日立アステモ(竹内弘平社長、東京都千代田区)は、自動運転やソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)の領域で共同開発を始めたと発表した。2030年頃に量産モデルへの提供を目指す。

 日立アステモは「ティア0.5」として、自動車メーカーに車両全体の設計を考慮したシステムを提案することを目指し、システム開発の基盤となるリファレンスシステムの開発を進めている。また、ソフトをクラウドの仮想環境で開発し、ソフトの仕様を統一化できる「クラウドネイティブ対応ソフト」のアーキテクチャー開発にも取り組む。このアーキテクチャーに対応した自動運転ソフトとして、ティアフォーが手がけるオープンソース型の運転ソフト「Autowear(オートウェア)」を用いる。

 部品業界は、従来のティア1(1次部品メーカー)に加え、より付加価値の高い提案に踏み込むティア0.5を目指す動きが相次ぐ。これまでも両社は、オープンコミュニティ活動の一環で継続的に技術連携してきた経緯がある。