ダイハツ工業は18日、軽トラックの移動販売車を貸し出す「Nibako(ニバコ)」で、荷室部分だけをレンタルするトライアルを始めたと発表した。現在は車両の荷台に、荷室を搭載したパッケージで提供しているが、メニューを増やすことで、顧客の多様なニーズに応える狙い。すでに4都府県の販売会社で始めており、今後、課題の洗い出しや貸し出しのスキームを検証した上で、2025年9月以降の全国展開を目指す。

 トライアルはダイハツ東京(小林幸彦社長、東京都中央区)と埼玉ダイハツ(田中英穂社長、さいたま市南区)、ダイハツ千葉(近藤治郎社長、千葉市中央区)、京都ダイハツ(有江真也社長、京都市右京区)で1日に開始した。軽トラックを持つユーザーでも、ニバコを利用できるサービスとして展開する。今後は、電源や保冷機能などのオプションの提供も検討する。

 ダイハツでは22年9月に、ニバコを開始。現在、販売会社54社に車両を配備しており、「軽トラ市」などの地域イベントのほか、販売会社の店舗で行う企画などにも活用されているという。