日本の自動車メーカー3社による8月の中国新車販売は前年同期比24.7%減の25万8263台だった。1~8月累計でも15.4%減と苦戦が続く。中国汽車工業協会(CAAM)によると、8月の全需も前年同月比5.0%減と勢いを欠いている。
トヨタ自動車の8月の中国販売は前年同月比13.5%減の15万2100台だった。政府が進める新エネルギー車(NEV)などへの乗り替え策と連動した販売施策や、7月に発売した新型「プラド」などで需要喚起を図ったが、前年実績に届かなかった。
日産自動車も8月は同24.2%減の4万9204台、ホンダも同44.3%減の5万6959台にとどまった。日産は5カ月連続、ホンダは7カ月連続で前年実績を下回った。
CAAMが10日発表した8月の中国新車販売は245万3千台と、前年同月から5.0%減少した。同月の製造業購買担当者指数(PMI)も49.1と、好不況の目安となる50を4カ月連続で下回るなど、景気低迷が続いている。