名前は「ペットくん」という。山梨トヨペット(髙野孫左ヱ門社長)のCI(コーポレートアイデンティティ)などで活躍するマスコットキャラクターだ。名称は2017年に一般募集して選ばれたもの。20年6月に同社企画グループの広報担当として正社員採用され、同社ホームページ上で「ペットくんの部屋」を開設するなどして人気者だ。
髙野社長はペットくんの辞令交付式で「これから将来を担う子どもたちに夢を与える役割り、子どもたちが車に乗る喜びを知ってもらえる役割り」を強調するとともに、同社の一員として活躍してくれることを期待しているとした。
20年5月当時、同社はトヨタ自動車の全車種併売化に伴い「自社らしさ」を求め立体キャラクターに取り組んだ。視覚的に訴え触れることで愛着もわき、目立つ存在となることでディーラーとして顧客の記憶に残る優位性を狙った。
ペットくんの設定は、誕生日が同社創立日と同じ2月1日、犬種はダックスフントで雄、まじめでがんばり屋の性格、座右の銘は「最古にして最新たれ」。現在は同社営業推進部営業推進グループ広報担当であり、同社の顔としてテレビCMや同社イベントに登場。車両贈呈式やグリーンキャンペーン植樹式のプレゼンター、社会貢献活動でも同社の気持ちを表明し思いや意思の象徴として立ち振る舞う。
スーツアクターは同社社員が担当し、全身を覆う衣装はゆるキャラ専門工場で制作。声はださず動作のみでペットくんの友好的なキャラクターを表現し、親近感を持ってもらえるよう努めている。実際、式典などではその場の雰囲気を和ませてくれるムードメーカー的存在であり、立場や老若男女問わない親しみやすさから企業動画やイベント開催などでも大活躍。大勢の子どもたちに取り囲まれる姿は見るからにほほえましい眺めだ。
業務を見守る同じ職場の先輩・小林紘子主任は「老若男女の笑顔に出会えてうれしい。これからもお客さまの笑顔のために真心ある山梨トヨペットを広めていきたい」と、ペットくんの気持ちを代弁する。