(図1)セリウム触媒によるカルボキシ化ポリエチレンの光分解反応

東京大学大学院工学系研究科の野崎京子教授らの研究グループは、自動車の樹脂部品などに使用されるポリエチレンをセ氏80度で分解可能にするケミカルリサイクル手法を発見したと発表した。従来はセ氏300~500度の高温で溶融させる必要があったが、セリウムを触媒に利用して炭素の結合を切断する手法を見出し、セ氏100度以下の低温下で低分子な素材に戻すことを実現…