年央に発売を予定していた「クラウンエステート」
ヤリスクロス

トヨタ自動車は6月14日、型式指定申請における不正行為が判明した3車種について、7月も生産停止を継続する方針を明らかにした。これまでは6月末までとしていたが、現在も調査が継続しているため7月から生産を再開するのは難しいと判断した。生産再開の時期は現時点で未定としている。また、発売を年央以降に控えている新型「クラウンエステート」について、今回の認証不正を受けて発売延期することも明らかにした。

国土交通省は不正が判明した車種について3日付けで出荷停止を指示していた。トヨタでは、トヨタ自動車東日本(石川洋之社長)の宮城大衡工場(宮城県大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)で生産している「ヤリスクロス」と「カローラフィールダー/同アクシオ」を3日に出荷停止、6日からは生産も停止していた。

生産停止が継続することで、関連する部品メーカーへの業績影響は避けられない。トヨタは減産影響が出る仕入れ先に対し、部品代金の前払いに対応するなど資金繰りを支援する方針を示している。

また、クラウンシリーズの4車種目となるエステートの生産・発売時期についても、不正に伴う調査が続いていることから「新規の認証取得を見送っている」(トヨタ)ために、発売を延期する。具体的な発売時期は未定。