時々壁に手を付き、ゆっくりと歩き、ようやく席に着くと「今日はどんな話かね?」と話し出したのは、70歳を過ぎた社長。元気がないというか、体調が悪そうだった。同席した紹介者から、「この前言っていた事業承継の専門家の方」と私のことを紹介してもらい、私も簡単に自己紹介をした。「そうかね、聞いていると思うけど、俺体が良くないんだ。手短に話してくれ」と社長。…