東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科教授 渡邉修氏

はじめに道路交通法は、自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として、「統合失調症、そううつ病、アルコール中毒症、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、てんかん、再発性の失神、無自覚性の低血糖症、重度の眠気の症状を呈する睡眠障害」を上げています。本稿では、これら疾患群に列挙されていませんが、運転に際し注意を…