ホンダは13日、ビックカメラやENEOS(エネオス)などと協業し、電気自動車(EV)の自宅充電をサポートするサービスを始めると発表した。軽商用EV「N―VANe:(エヌバンイー)」の発売を今秋に控え、車両とともに関連サービスを提供して拡販につなげる。

 ビックカメラとは戸建て住居向けの充電器設置サービスで協業する。ホンダ販売店がEVの用途や住宅環境に応じて最適な充電器を顧客に提案し、ビックカメラが見積もりや施工、アフターサービスを手掛ける。充電器はコンセントタイプとAC壁掛けタイプ(出力3/6㌔㍗)、V2H(ビークル・トゥ・ホーム)の3種類から選べる。集合住宅の顧客には充電サービス事業者のユアスタンド(浦伸行社長、東京都品川区)が充電器の設置を支援する。電力プランはエネオスの「EV夜トクプラン」を扱う。

 ホンダは、エヌバンイーを皮切りに国内でも本格的にEVを発売していく予定。ただ、先行する日産自動車や三菱自動車と比べて接客や販売経験に乏しい。EVの販売に欠かせないサービスを全国で提供できる体制を整え、EVの発売に備える。