向陽台地区を走る路線バス。高齢化が進む千歳市内のバス乗務員は10年後に5割強が退職する

国内で行われている自動運転バスの実証は、一般的に定員8人前後の車両を活用することが多い。市街地の巡回などごく限られたエリアを走行するためで、スピードも時速約20㌔㍍とゆっくり走る。一方で一度に多くの乗客を運ぶ路線バスの運行には、定員60~80人クラスの車両の導入が求められる。大型バスの自動運行試験は、愛知県常滑市や神奈川県平塚市などで行われており…