車両の異常などを家電経由で在宅中のユーザーに知らせる

 日産自動車とパナソニック、パナソニックオートモーティブシステムズは19日、家電とクルマを連携させる新たなコネクテッドサービスを始めると発表した。家族の帰宅やクルマの異常、電気自動車(EV)の充電完了といった情報を対象の家電経由で通知する。日産のスマートフォンアプリにも同様の機能はあるが、家電を用いることで、より多くの在宅者に伝えられることが特徴という。

 「ニッサンコネクト」とパナソニックのコネクテッド家電機能「音声プッシュ通知」のAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を連携させる。例えば、不正にドアロックが解除された場合、「カーアラームが作動しました。お客さまのアリアが不正に操作された恐れがあります」とテレビなどからアナウンスされる。

 テレビのほか、音声プッシュ通知機能に対応するロボット掃除機、LEDシーリングライト、ドアホンなども使える。ニッサンコネクトの会員は追加料金なしで利用可能だ。日産の神吉理衣担当部長は「今後の競争の軸になるコネクテッドの機能を拡大し、販売拡大を図るとともに利用者を拡大し、車やサービスの開発につなげる」と語った。