エリーパワー(東京都品川区、吉田博一会長兼CEO)は、7月19~21日に鈴鹿サーキットで開催される二輪車レース「2024世界耐久選手権・鈴鹿8時間耐久ロードレース」に参戦するスズキのマシンに、リン酸鉄仕様のリチウムイオン電池を供給すると発表した。スズキがサステイナブルな新技術を採用して参戦する「チームスズキCN(カーボンニュートラル)チャレンジ」のパートナー企業に選ばれた。

 スズキは8時間耐久レースに「GSX―R1000RヨシムラSERT EWC CN」でエクスペリメンタルクラスに参戦する。

 エリーパワーはマイナス10~65度という広い温度範囲でエンジン始動が可能で、圧壊や過充電が発生しても発火するリスクを低減した「HYバッテリーPシリーズ・HY93―C」を供給する。レアメタルではないリン酸鉄リチウムを正極材に使用しており、鉛電池比で3倍超の寿命を持つ。

 スズキのワークスマシンは、再生カーボン材のカウルや熱処理廃止鉄製ブレーキディスク、バイオ由来ベースのエンジンオイルなどを採用し、燃料も40%バイオ由来とするなど、環境に配慮して参戦する。