東レは、自動車の内装や樹脂部品などで広く使われるナイロン糸やポリエステル糸などについて、4月から1㌔㌘あたり5~10円値上げすると発表した。原料・燃料価格に加え、国内物流費の上昇が理由だという。

 対象はナイロン6糸・綿、ナイロン66糸・綿、ナイロンBCF糸、ポリエステル糸・綿、アクリル綿。原材料価格の高騰とともに、トラック運転手の労働時間規制が強化される「物流の2024年問題」により人件費の慢性的な増加が見込まれており、「輸送トラック確保や安定した製品供給のため」値上げに踏み切るとしている。