業界筋がまとめた2023年度(23年4月~24年3月)の普通トラック(積載量4㌧以上、大型・中型トラックの合計)は、前年度比22・9%増の6万7621台となり、4年ぶりに前年度実績を超えた。半導体不足が緩和し、車両供給が増加したことが主な要因だ。

 メーカー別では、UDトラックスを除く3社がプラスとなった。いすゞ自動車は同25・0%増の2万7452台、日野自動車は同28・2%増の1万5245台、三菱ふそうトラック・バスは同35・7%増の1万5086台と大幅に増えた。日野はエンジン認証不正を受け、前年度は台数が落ち込んでいたが、23年2月から大型トラックの出荷を再開したため台数が増加した。

 一方、前年度比マイナスとなったUDは、同2・3%減の9838台だった。大型車が前年実績を下回った。

 シェアはいすゞが同0・7%増の40・6%でトップ。日野は同0・9%増の22・5%、三菱ふそうが同2・1%増の22・3%、UDは同3・8%減の14・4%だった。

 3月の中・大型トラックの販売台数は前年同月比10・2%増の8290台。いすゞを除く3社が前年同月プラスとなった。

 車種別では、大型トラックが同22・0%増と増加したものの、中型トラックは同13・8%減だった。