三井住友ファイナンス&リース(SMFL、橘正喜社長、東京都千代田区)は12日、シンガポールのテスアム社と組んで車載用を含むリチウムイオン電池のリサイクル事業に乗り出すと発表した。両社に加え、SMFLレンタル(原田浩次社長、同)の3社で、共同での事業化の検討に向けた覚書を締結。SMFLでは電気自動車(EV)の普及で、将来的に使用済みの駆動用電池の発生量が増加すると見込んでいる。電池のリサイクルを手掛けるテスアムの知見を活用することで、早期に受け入れ体制を構築していく考えだ。

 3社は2024年度中にも共同企業体を設立し、日本で工場の建設も視野に入れている。

 使用済み電池のほか、新品バッテリーの製造工程で発生するスクラップなども回収。再資源化したリチウムを、電池メーカーなどに新たなバッテリーの原料として供給することを目指す。