日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤敏彦会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が12日発表した2月の中古車登録・届け出台数は、前年同月比7・0%増の55万1691台で10カ月連続のプラスとなった。最近は新車供給の平準化に伴い、中古車の品ぞろえが充実していた。しかし、足元では一部の自動車メーカーによる出荷停止などの影響で、新車の供給が再び滞りがちとなっている。急な代替を要するユーザーが中古車を選択するケースも多かったとみられ、実績拡大につながったもようだ。
自販連がまとめた2月の中古車登録台数は前年同月比11・1%増の30万9042台となり、11カ月連続で前年超えした。このうち乗用車は同11・6%増の27万2571台で、普通乗用車と小型乗用車がともに伸びた。貨物車は同7・4%増の3万163台だったが、バスは同6・3%減の671台にとどまった。
全軽自協が公表した2月の軽中古車販売台数は同2・3%増の24万2649台で、10カ月連続のプラス。乗用車は同2・3%増の19万4324台、貨物車は同2・3%増の4万8325台だった。
年度末商戦のヤマ場となる3月に向け、中古車事業者では在庫確保を進めてきた。人気車種で新車の供給制約が続く中、同月も中古車の小売市場の盛り上がりが続きそうだ。