加藤製作所は8日、中国・江蘇省にある油圧ショベル工場の稼働を見合わせると発表した。中国の不動産市況悪化や地場系メーカーの廉価製品の台頭により販売が低迷しており、生産ペースを調整する。工場の従業員数は2023年12月時点で75人。現時点で人員整理の計画はない。連結業績に与える影響は精査中としている。

 生産を見合わせるのは加藤(中国)工程机械の工場だ。加藤製作所の中国事業における23年4~12月期連結売上高は14億9400万円(前年同期は18億8400万円)、セグメント損失は8億8800万円(前年同期は5億8900万円の損失)で減収減益だった。同社広報は「モノを作っても売れない。止血の目的もある」と説明した。在庫製品の出荷・販売など中国子会社の営業活動は継続する。