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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年2月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日清食品「チキンラーメン」が首位に浮上し、日本マクドナルドが2位、ミスタードーナツが3位となった。自動車業類は8カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2024年1月20日~2月19日に放映された全CMは2421銘柄(前月比170銘柄減)で、このうち自動車業類は62銘柄(同3銘柄減)だった。

 自動車業類では、日産「ノート」が首位を獲得し、ホンダのイメージアップCMとスズキ「スペーシア」でトップスリーを占めた。ホンダはトップテンに4本入った。

 CM総研はこれらの中からノートに注目。同モデルの業類1位は、2010年7月度以来、13年7カ月ぶりとなる。

 新CMには有村架純を起用。CMソングは平井大の「Walk Together」を使用する。「ノートeパワー」を運転する有村が急勾配の坂道でアクセルを踏み、モーター駆動ならではの加速力や軽快な走りに思わず「スーーーン」と声に出すシーンに、「この感覚、もう戻れない」という彼女のナレーションが重なる内容だ。

 20、30歳代をはじめとした男性層を中心に支持を集めた。CM好感要因は「出演者」や「商品にひかれた」でポイントを伸ばしたほか、「時代の先端を感じた」では総合2位に。モニターからは「軽快感がわかりやすい、スピード感がある」「乗り心地が気持ちよさそうで、見ていて気になった。ドライブに行きたくなる」といったコメントが見受けられ、同モデルならではの力強い走りを視聴者に印象付けたといえる。

 (次回は4月5日付企画解説面に掲載)