東京都内で開催した「2024戦略発表会」

 中国・比亜迪(BYD)傘下で日本の乗用車事業を手掛けるBYDオートジャパン(東福寺厚樹社長、横浜市神奈川区)は、当面、年に1車種以上の電気自動車(EV)の新型車を国内発売すると正式に発表した。まず、セダン「シール」を今夏に発売する。同社は2023年、SUV「アット3」、9月にハッチバック「ドルフィン」を発売している。EVの品ぞろえを増やすことで、販売拡大につなげる狙いだ。

 東京都内で開催した「2024戦略発表会」で、東福寺社長が明らかにした。同社では25年に販売店を全国100店舗とする目標を掲げており、現在、開業準備室を含め51拠点(うち正規ディーラーは22店舗)を展開している。今後は空白地域への進出に力を入れることで、早期にすべての都道府県で営業を開始したい考えも示した。東福寺社長は「車種を増やして多くの選択肢を店舗で提示する」と、意欲をみせた。