ENEOS(エネオス)ホールディングスは28日、4月1日付けで、石油元売り事業を手掛けるエネオスの実質的事業持株会社体制を解消するとともに、グループCxOを配置することを決定したと発表した。

 同グループでは、エネオスを実質的事業持株会社として運営してきた。長期ビジョンに掲げた「エネルギー・素材の安定供給」や「カーボンニュートラル社会の実現」に向け、エネオスの機能材事業、電気・都市ガス事業、再生可能エネルギー事業を分社化する。これに合わせ、グループ運営体制を最適化するため、エネオスの実質的事業持株会社体制を解消する。

 エネオスHDとエネオスは社長を別に配置する。エネオスHDの傘下にエネオス、JX石油開発、JX金属、エネオスマテリアル、エネオスパワー、エネオスリニューアブルエナジーがぶら下がる形となる。

 エネオスHDはグループ全体戦略を立案しながら、必要に応じて主要な事業会社の重要戦略にも関与し、ポートフォリオ経営を推進する。

 また、エネオスHDに主要な事業会社に横串を通して事業会社間の連携を図るため、財務、人材、コンプライアンス(法令順守)、技術の各分野を担当するCxOを4人配置する。各CxOを委員長とする委員会も設置する。CxOはグループでの資源配分の最適化を図りながらグループガバナンスの向上を図る。