ブリヂストンは27日、中国子会社の普利司通(中国)投資(BSCN)について、トラック・バス用タイヤ事業から撤退すると発表した。生産は1月に終了しており、販売も今年上期に終える予定。成長が見込める乗用車用プレミアムタイヤ事業に注力し、収益力の強化に取り組む。
同社は遼寧省瀋陽市の工場でトラック・バス用タイヤを生産していた。従来から事業の黒字化が課題だったが、今後の需要や現地景気の伸び悩みなど外的環境も踏まえ撤退を決めた。「業績への影響は軽微」としている。
従業員は他事業所への配置転換を含めて提案しており、「影響が最小限になるよう十分考慮した上で、各種法規制や労働協約に沿って適切に手続きを進めている」とコメントしている。