日産自動車は2月8日、2023年4~12月決算を発表した。売上高は前年同期比22.3%増の9兆1714億円、営業利益は同65.1%増の4783億円、当期純利益は同2.8倍の3253億円だった。北米など主要市場で販売台数が増加したことや、価格改定などで増収増益となった。通期業績予想は据え置いた一方で、販売台数見通しは物流網の混乱などを踏まえて下方修正した。

4~12月期の世界販売台数は同1.2%増の244万台。中国は同34.7%減と大幅に落ち込んだが、北米(同29.7%増)と欧州(同17.0%増)など好調な市場がカバーした。

通期の販売台数見通しは、重点市場の物流ひっ迫などの影響を盛り込み、前回予想から15万台少ない355万台に下方修正した。通期業績見通しは据え置いた。