ホンダは8日、2024年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。売上高にあたる売上収益を20兆2千億円(前回見通し比2千億円増)、営業利益を1兆2500億円(同500億円増)、当期純利益を9600億円(同300億円増)に修正した。中国などアジアでの業績悪化や品質関連費用の増加は収益を圧迫しているものの、円安や価格改定による効果などで業績見通しを引き上げる。業績予想値を実現すれば売上高と営業利益は過去最高を更新する。

 23年4~12月期の業績は3年連続の増収増益となり、売上収益と営業利益で過去最高を更新した。これまでの過去最高は売上収益が12兆5234億円、営業利益が7339億円(いずれも22年同期実績)だった。

 同期の四輪車販売台数は、北米が好調で前年同期比13.6%増の311万4千台と増加した。台数の増加に加え、ミックスの改善や円安の効果で過去最高の利益を達成した。