スズキは7日、2023年4~12月期連結業績を発表した。売上高は前年同期比12.7%増の3兆8474億円、営業利益は同29.8%増の3466億円、当期純利益は同8%増の1981億円の増収増益で、売上高、各利益項目とも過去最高となった。半導体不足の緩和に伴う販売台数の増加や値上げ、円安などが業績に寄与した。ただ、通期業績予想は据え置き、販売台数見通しは前回予想比で4万6千台引き下げた。

 世界販売台数は同3.3%増の228万3千台。主力市場のインドや日本、欧州で販売が好調だった。一方で、パキスタンやインドネシアなどで販売が落ち込んだ。世界生産台数は同0.6%増の239万2千台となった。

 通期業績予想は据え置いた。一方で、通期の世界生産・販売台数ともに前回予想から下方修正した。世界生産はすべての地域で減る見込みで、前回予想から6万1千台少ない326万8千台とした。世界販売も同4万6千台減の314万3千台。欧州地域のみ、前回予想から4千台上方修正した。