トヨタグループが新たなビジョンを策定するのは、巨大化したグループを統治するための新たな心構えが必要になったからだ。トヨタ自動車は世界生産1千万台を誇る世界トップメーカーとなったが、グループ各社はその規模感と実力値との間に乖離(かいり)が生じ、認証不正や品質問題となって徐々にほころびが噴出してきた。グループの「源流」企業である豊田自動織機が設立して…