50年記念車となる改良型「ゴルフ」と歴代モデル
生成AI導入で直感操作を向上

 フォルクスワーゲン(VW)は、主力ハッチバック車「ゴルフ」の内外装やパワートレインなどを改良したと発表した。近く受注を開始する。インフォテインメントシステムには生成AI(人工知能)「チャットGPT」を導入して操作性を高めた。プラグインハイブリッド車(PHV)は電池容量を拡大しEVモード(電池のみの走行モード)の航続距離100㌔㍍を確保した。1974年にデビューしたゴルフの50周年記念モデルと位置付けプロモーションを展開し、拡販を目指す。

 外観はフロントマスクをより鋭い意匠に変更するとともに、リアランプに3次元グラフィックを導入。さらにフロントグリルに「光るブランドロゴ」を初採用してデザイン性を高めた。

 インフォテインメントは、チャットGPTを生かして直感的な操作性を高めた最新型。生成AIと「マルチファンクションステアリングホイール」、新しい音声アシスタントの連携によって、自然な言葉で空調、電話、ナビゲーションシステムなどの機能操作や、天気予報、情報の検索が可能になった。タッチ式ディスプレーは13㌅の大型タイプとした。駐車アシストなど運転支援機能も充実した。

 パワートレインはDC(直流)急速充電対応型のPHV、48㌾マイルドハイブリッド、ガソリンターボエンジン、ディーゼルターボエンジンを設定した。