ダイハツ工業は24日、「キャスト」とOEM(相手先ブランドによる生産)車のトヨタ「ピクシスジョイ」について、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象台数は32万2740台。衝突時の衝撃でパワードアロックが作動して全席が施錠され、乗員救出に時間がかかるおそれがある。

 同社はドアロック部品を交換し、取扱説明書に記載されているキーの操作方法を修正する。急なリコール対応により、部品調達に時間がかかるため、希望する顧客には衝突時に施錠されない暫定措置を行い、部品が準備でき次第、交換する。

 国土交通省は、同社の認証不正問題を受け、キャストとピクシスジョイの2車種については、リコールが必要な場合は速やかに届け出るよう指導していた。