独フォルクスワーゲンは前年比18.5%増だった

 欧州自動車工業会(ACEA)がまとめた2023年の新車販売台数は前年比13・7%増の1284万7481台となり、4年ぶりに増加した。長期化していた半導体不足の影響が緩和し、販売台数の増加につながったが、コロナ禍前の19年(約1581万台)を2割下回る水準だった。

 電動車では、電気自動車(EV)が201万9401台(同28・2%増)、ハイブリッド車(HV)が339万7339台(同28・3%増)と大幅に増加したが、プラグインハイブリッド車(PHV)は98万9937台(同2・4%減)と微減。ガソリン車は458万6327台(同10・7%増)だった。

 国別では、イタリア(同18・9%増)、スペイン(同16・7%増)、フランス(同16・1%増)、ドイツ(同7・3%増)など主要国で販売が軒並み好調だった。

 メーカー別では、フォルクスワーゲン(VW)が332万4705台(同18・5%増)、ステランティスが212万8625台(同3・7%増)で、日本勢ではトヨタ自動車(同10・2%増)、日産(同23・1%増)、スズキ(同41・6%増)、マツダ(同30・2%増)が販売台数を伸ばした。一方、ホンダと三菱自動車が前年実績を下回った。

 シェアはVWが同1・1㌽増の25・9%でトップ。ステランティスは同1・6㌽減の16・6%となった。トヨタ自動車のシェアは同0・2㌽減の6・9%だった。