エッチ・ケー・エス(HKS)は、「Tune The Next~その先へ挑め~」をテーマに車両4台を軸として出展する。パーツの架装による車両の高性能化のほかに、カーボンニュートラル(CN)の達成につながるコンセプトモデルなどを展示。長年の〝ものづくり〟で蓄積した技術や知見を活かし、次の時代に向けた提案を行う。

 展示車のうち、〝マルチエナジー〟をコンセプトにトヨタ「ハイエース」を架装した車両は、液体燃料やガス、電気と多様なエネルギーで動かすことができる。エンジンが発電機となり、CN燃料などでバッテリーに蓄電する。その電力でモーターを回し駆動する仕組み。また、外部給電にも対応している。既存のエンジンを生かしつつ、サステイナブル要素を盛り込んだハイブリッドコンバージョンとして提案する。合わせて、CN燃料も参考出品する。

 カスタムでは、「GR86」と日産「GT-R」の2台を、HKSが仕立てる〝一品もの〟のコンセプトカーとして展示する。GR86は、「筑波サーキットのタイムアタックではなく、一般向けに変えたらどうなるか」という観点で制作。ターボチャージャーも装着している。GT-Rは、最新の車両をベースに制作しており、将来の市販化なども見据えたコンセプトカーを来場者に紹介する。搭載するパーツなども展示する予定。

 このほか、レクサスのミニバン「LM」は、リア部に新しいコンセプトの工夫を取り入れている。また、40系の「アルファード/ヴェルファイア」や、米テスラ向けのサスペンション、「RB26」の中古エンジンの再生に関する取り組みなども紹介する。