ダイハツ工業は、工場の停止などに伴い休業する従業員らに対し、休業期間中の給与を補償する。同社の労働組合と会社側が合意した。具体的な補償金額などは公表していないが、9割程度を補償した新型コロナウイルスや天災で稼働停止した際と同等水準で合意した。補償の対象は工場勤務者が中心になるとみられるが、今後関連部門などでも休業が広がる可能性がある。

同社では12月20日、認証試験での不正を公表し、国内すべての生産拠点を26日までに停止した。現時点では2024年1月末まで生産を止める。これに伴い、昼勤は非稼働出勤、夜勤は休止とした。

労働基準法では、会社側の都合により従業員を休業させた場合、平均賃金の6割以上の手当てを支払うことを定めている。ダイハツの労働組合は、今回の生産停止では給与の9割を補償するように求めていた。