日刊自動車新聞北海道支社は、若者に自動車整備士の魅力をアピールする冊子「Car Mechanic(カーメカニック)」を12月15日に発行しました。2025年春に就職や進学をする道内の高校2年生や自動車整備士育成学校への配布に加えて、今年は北海道運輸局が道内全ての中学校に配布。より若い世代へのアピールに活用しています。

カーメカニックは、自動車整備士の人材確保を目的に、北海道運輸局、北海道の後援を受けて2014年から毎年発行しています。今回は道内ディーラー33社のメカニック51人へのインタビューをメインに、自動車整備士の魅力と将来性、自動車整備士になる方法などを全60ページでまとめました。発行部数は3万部。

さまざまな業種で人材不足が深刻になる中、自動車ディーラーも例外ではなく、自動車整備士、営業職ともに厳しい状況にあります。特に自動車整備士は整備士養成学校数の減少もあり、有資格者の確保が困難な状況が続いています。

ディーラー各社では自動車整備士の待遇や労働環境の改善に長年取り組んでいますが、人材不足という差し迫った状況から、ここ数年の改善状況は目を見張るものがあります。現役整備士へのインタビューでも、その状況が改めて浮き彫りになりました。

自動車整備士を取り巻く環境が改善された今だからこそ、国家資格を有し、安定的な職種としての魅力が際立ちます。当冊子は1人でも多くの若者が自動車整備士を志すきっかけになることを願い、制作しました。