ENEOS(エネオス)ホールディングスは12月19日、不適切行為により齊藤猛社長(61)を同日付で解任したと発表した。懇親会で齊藤氏が酒に酔って女性に抱きつく不適切行為があったことが内部通報で発覚した。同社では2022年8月にも杉森務元会長グループCEOが女性に対するセクハラ行為で辞任するなど、不適切行為によるトップ交代が続いている。
社長解任後の新体制は、2024年4月以降に決定するとしている。それまでの間は、宮田知秀代表取締役副社長(58)が社長代行を務める。
今回の不適切行為を受けて齊藤氏に対しては、重大なコンプライアンス違反などの懲罰「クローバック・マルス条項」により、月額報酬や賞与、株式報酬の一部返還、没収を実施する。
懇親会に同席していた谷田部靖副社長も同日辞任し、須永耕太郎常務執行役員は月額報酬30%を3カ月減額する処分とした。また、大田勝幸会長が月額報酬30%を6カ月自主返上するほか、宮田副社長、椎名秀樹副社長、井上啓太郎副社長も月額報酬30%を3 カ月自主返上する。