全長9mの「エレクシティタウン」(韓国仕様)

 韓国・ヒョンデは、2024年秋をめどに電気バス(EVバス)を日本市場に投入する方針を明らかにした。まずは母国で今年2月に発売した中型バス(全長9㍍)の「エレクシティタウン」の投入を計画する。右ハンドル仕様とし、充電規格もCHAdeMO(チャデモ)とするなど使い勝手を高め、日本市場で拡販を目指す。

 販売計画や価格は明らかにしていないが、日本法人のヒョンデモビリティジャパン(趙源祥社長、横浜市西区)商用車事業室の朴盛煥室長は「競合車にも対抗できる価格を設定していきたい」と語った。

 中型EVバスでは、中国・比亜迪(BYD)の日本法人、ビーワイディージャパン(劉学亮社長、横浜市神奈川区)も「J7」を日本市場に投入する。24年1月から予約を開始し、25年秋以降の納車を計画している。

 国内勢では、いすゞ自動車が「エルガEV」を2024年度中に発売する計画だ。ただ、全長約11㍍のエルガEVは大型バスだ。中型以下は日野自動車が小型「ポンチョ Z EV」を22年度中に発売する考えだったが計画を見合わせている。バスのEV化では中韓勢が先行しそうだ。