トヨタ自動車は30日、レクサス初の電気自動車(EV)専用モデル「RZ」に、前輪駆動の「300e」を追加して発売した。四輪駆動(4WD)の「450e」も一部改良し、低外気温下における急速充電時間を短縮した。300eの価格は820万円(消費税込み)。

 300eは駆動形式の変更に伴いリアサスペンションメンバーを新開発するなど、足回りを見直した。車重は4WDに比べ100㌔㌘軽量化。航続距離は599㌔㍍(WLTCモード)となっている。

 一部改良では「電池急速昇温システム」を採用。空調用ヒーターの発熱を車載電池へ伝達する経路を改良し、冷間時の電池温度を上げることで充電速度を向上させる。外気温がマイナス10度の場合、出力90㌔㍗の充電設備で充電時間を約3割短縮できるという。

 また、レクサスオーナー向けの充電ステーションを12月11日に軽井沢コモングラウンズ(長野県軽井沢町)に開設すると発表した。東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区)に続く2カ所目のレクサス直営充電ステーションとなる。