欧州自動車工業会(ACEA)による10月の欧州主要18カ国の新車販売台数(乗用車)は、前年同月比14.1%増の103万9253台となり、15カ月連続で増加した。増加率は、前月と比べて3㌽増えた。電動車のうち、電気自動車(EV)とハイブリッド車(HV)が前年同月よりそれぞれ約3割増加した。1~10月累計のシェアは、EVが15.2%、ディーゼル車が12.2%だった。累計実績でEVのシェアがディーゼル車を初めて上回った。

 パワートレイン別で、ディーゼル車は10万9998台(同13.6%減)となり、落ち込みが顕著だった。プラグインハイブリッド車(PHV)は8万9079台(同2.0%増)となり、前年同月を上回ったがシェアはやや落とした。ドイツでPHVへの補助金が縮小されたことなどが影響した。

 一方、HVは、ドイツ(同57.9%増)やフランス(同40.1%増)、イタリア(同28.0%増)など、各国で大幅に販売台数を伸ばし、合計でも29万8390台(同32.9%増)に達した。

 メーカー別では、首位のフォルクスワーゲン(VW)グループが25万7526台(同10.4%増)、ステランティスが18万327台(同10.8%増)で続いた。

 日本メーカーのうち、トヨタ自動車や日産自動車など5社が前年同月実績を上回ったが、三菱自動車は前年同月を割り込んだ。