日本自動車殿堂(会長=藤本隆宏東京大学名誉教授)は14日、学士会館(東京都千代田区)で今年に殿堂入りした人物や車の開発者らを表彰した。殿堂者に選ばれた故・豊田章一郎氏(トヨタ自動車・元名誉会長)に代わり、表彰状を受け取ったトヨタの豊田章男会長は「父は生涯を通じ、モノづくりを愛したエンジニアでもあった。父が尊敬する中村健也さんに続いて殿堂者に選んでいただいたことを本人が一番喜んでいるはず」と祝辞を述べた。

 殿堂入りしたのは、世界初の量産電気自動車を開発した相川哲郎氏(三菱自動車元社長)、横運動走行試験台を開発した小口泰平氏(芝浦工業大学名誉教授・名誉学長)、F1(フォーミュラワン)でホンダが初優勝したフォーミュラカーを設計した佐野彰一氏(本田技術研究所元取締役)の4人。

 このほか「歴史遺産車」ではマツダ「787B」など4車種を選んだ。「日本自動車殿堂イヤー賞」では4部門中2部門でトヨタ「プリウス」が選ばれた。