ヤマハ発動機は9日、「XSR125 ABS」を12月8日に発売すると発表した。若年層に人気の排気量125cc級で、免許を取得したばかりのユーザーを狙う。年販3千台を見込む。

 車体色は、シルバーやライトブルーなど、往年のスポーツヘリテージをイメージした4色をそろえ、「ネオレトロ」を意識したデザインとした。空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを搭載する。

 国内の二輪車市場は原付1種が減少傾向にあるものの、コロナ禍を背景に125ccなど原付1種以外の二輪車が堅調に推移している。ヤマハ発は、9、10月に125ccクラスで2モデルを立て続けに発表した。今回のXSR125と合わせ、同クラスの需要を掘り起こす。

 価格は50万6千円(消費税込み)。同日、都内で行われた発表会で、GB統括部企画推進部の武田知弥氏は「競合モデルと比較して高めではあるが、商品の作り込みは高いレベルにある。エントリーの250ccクラスの価格も近年、高くなりつつある。そういったところからも需要獲得を狙う」と話した。インドネシアで生産して日本に輸入する。