日本自動車販売協会連合会（自販連、金子直幹会長）と全国軽自動車協会連合会（全軽自協、赤間俊一会長）が１２日発表した２０２３年度上期（４～９月）の中古車登録・届け出台数は、前年同期比１・８％増の３０８万８０４６台で上期として４年ぶりに前年実績を上回った。新車の供給制約が解消に向かい落ち込んでいた下取りや買い取りも改善したため、中古車市場を悩ませていた〝タマ不足〟の問題が緩和したのが一因とみられる。ただ、伸び幅は前年実績の２％あまりで、コロナ禍前の１９年度上期の約３３９万台には届かず、ペースアップにはしばらく時間がかかりそうだ。
上期は、登録車が同１・９％増の１７３万８３２９台だった。普通乗用車が同５・２％増の９２万１４５台と、全体の伸びをけん引した一方、小型乗用車やバスが前年割れした。軽自動車は同１・７％増の１３４万９７１７台。貨物車が下振れしたものの、乗用車が好調だったことでカバーした格好だ。
一方、９月実績は、前年同月比３・１％増の５２万１０２０台で、５カ月連続のプラスとなった。増加幅は前月比で１・１㌽拡大した。このうち、登録車は同３・３％増の２９万６３９１台で、６カ月連続の前年超え。軽は同２・７％増の２２万４６２９台となり、５カ月連続で上回った。
