「UD エクスペリエンスセンター」入り口に飾られた名車「6TW12」と創業者の安達堅造パネル

「時世の要求する自動車」―。焼け跡からの戦後復興は、自動車、トラック時代の到来でもあった。冒頭の言葉は安達堅造が創業期にまとめた自動車製造に向けた心得書の表題だが、彼の亡き後も、この理念は引き継がれていたように思う。何度も言うが、〝不思議な会社〟である。極めて稀な形で誕生し、風前の灯のような状況にさらされながらも、しぶとく生き残る。あの戦争に続き…