カワサキモータース(伊藤浩社長)は9月21日、カワサキ初の電動バイク「ニンジャe-1」「Ze-1」を欧州を皮切りに10月からグローバルで順次、発売すると発表した。交換式電池を搭載した排気量125cc相当のスポーツモデルで航続距離は72km(欧州仕様)。瞬間的に最高出力を高める「eブースト」や、駐輪時などの低速移動時に出力を制御する「ウォークモード」など、電動バイク特有の機能も搭載した。車両価格は欧州仕様も含め非公表。日本でも発売するが、時期は明らかにしていない。

ニンジャe-1はフルカウルスポーツタイプ、Ze-1はネイキッドスポーツタイプの電動バイク。欧州仕様の最高出力は排気量125ccクラスに相当する9kW(約12.2馬力)/定格出力5kW(約6.8馬力)。同じスペックで日本で売る場合は原付二種(定格出力1.0kW以下)ではなく、軽二輪扱いとなる。ただ、日本仕様の出力は明らかになっていない。

交換式電池はホンダ「モバイルパワーパック」ではなく独自品を採用した。容量は1パック1.5kWhで2パックを搭載する。電池を含む車両重量はニンジャe-1が140kg、Ze-1が135kg。モーターを車体の低い位置に配置することで軽快なハンドリングを実現したという。

eブーストは、最高速度を通常の88km/h(ニンジャe-1)/85km/h(Ze-1)から15秒間に限り99km/hに上げることができる機能だ。ウォークモードは、前進・後退時に速度を制限しつつ、押し歩きをアシストする。