ソフト99コーポレーションは、トヨタ自動車の名車「AE86」のレストアプロジェクトを始めると発表した。グループ会社で板金塗装(BP)事業を手掛けるソフト99オートサービス(甲斐康之代表、大阪市中央区)などのサポートを受けながら、経年劣化したさまざまなパーツを修復していく。ソフト99ではこれまで、DIY補修による旧車の再生プロジェクトを行ってきたが、本格的なレストアは初の試みという。同社は今後、特設サイトのほか、動画共有サービス「ユーチューブ」などで、再生作業の様子を発信していく。

 今回再生する車両は、トヨタの大衆車「カローラ」のスポーツモデルとして誕生した「レビン」の4代目。型式名のAE86型から「ハチロク」の通称で親しまれる。誕生から約40年が経った今でも根強い人気がある一方、状態の良い個体を見付けることは難しい。今回の車両はフルノーマルで、低走行かつワンオーナーの車両となっており、「奇跡の1台といえるレベル」(同社)という。

 プロジェクトではオリジナル仕様にこだわりながら、半年から1年程度をかけて修復する計画。加えて、「車を長く大切に乗り続ける」という価値観の発信にも取り組むとしている。