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 CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2023年8月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは、日清食品のカップ麺が3カ月連続で首位を獲得し、KDDI「au」が5カ月ぶりにトップスリー入りした。自動車業類は2カ月連続でトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2023年7月20日~8月19日に放映された全CMは2345銘柄(前月比72銘柄減)で、このうち自動車業類は53銘柄(同4銘柄増)だった。

 自動車業類では三菱「デリカミニ」が4カ月連続の首位で根強い人気。トヨタ「シエンタ」とスバルの運転支援システム「アイサイト」がそれぞれトップスリー入りした。

 CM総研は、これらの中からアイサイトに注目した。アイサイトはタレントの藤井隆を起用した新CMをスタート。藤井が3つのカメラとレーダーを装備するアイサイト搭載車に試乗し、見通しの悪い進路を横切るトラックとの衝突を「プリクラッシュブレーキ」機能で回避。彼が「すごい!停まりました」と驚く様子を4つの角度から捉えた分割画面で映し、アイサイト搭載車の追突事故発生率が0.06%にとどまるという安全性を印象づけた。

 40、50歳代の男性を中心に多くの支持を集めた。CMに好感を示した全員が商品を「ためしてみたい」と回答した。CM好感要因は「商品にひかれた」のスコアが最も高く、「説得力に共感」「企業姿勢にウソがない」「時代の先端を感じた」の4項目では総合トップ10に入った。

 視聴者からは「アイサイトで事故が減らせると感じた」「安全を追求する姿勢が感じられる」など、安全性の高さに関心を寄せるコメントが目立った。