三菱ふそうトラック・バスは26日、米カリフォルニア州のスタートアップ企業アンプルと日本国内で電気トラック(EVトラック)向けのバッテリー交換技術に関する実証実験を今冬から行うと発表した。初期の実証では、今年から国内で販売を始めた新型小型EVトラック「eキャンター」を使用する。取り組みを通じて交換式バッテリーを搭載したEVトラックの商業化について検討していく。
今回は、アンプルのバッテリー交換技術と三菱ふそうが持つ電動化技術を組み合わせて、eキャンターをベースにアンプルのバッテリーモジュールを装着した車両を開発。アンプルのバッテリー交換ステーションに入庫するとロボットが自動でバッテリーを交換する仕組みで、交換時間は5分を目標にする。関西地区での実証を予定している。通常のEVトラックは、充電のため長時間駐車する必要があったが、バッテリー交換式の場合はこれらの課題が解消されると期待されている。
国内でのバッテリー交換式EVトラックの実証実験は、いすゞ自動車や伊藤忠商事、ファミリーマートなどが参画して首都圏で昨秋から行っており、他社でも実用化を目指す動きがある。