日産自動車は19日、テスラが開発した急速充電規格「NACS」を2025年から北米で採用すると発表した。日本の自動車メーカーで同規格を採用するのは初めて。テスラが米国とカナダに設置している急速充電器1万2千基を利用できるようになる。

 まず、24年以降に販売する電気自動車(EV)「アリア」にNACSに対応できる充電アダプターを提供する。現在、アリアは北米の急速充電規格である「CCS1」に対応している。アダプターを利用すれば、CCS1とNACSの両方で充電できる。25年以降、米国とカナダ向けに生産するEVにはNACSの充電ポートを標準搭載する。

 NACSはフォード・モーターやゼネラル・モーターズ(GM)など米国メーカーも採用を決めている。